わたりどり

学生時代、ワンダーフォーゲル部にいた。

ワンダーフォーゲルとはドイツ語で渡り鳥の意味らしい。

山岳部との違いをよく聞かれるが、山岳部は岩登りで、ワンダーフォーゲル部は山歩きだと答える。

合っているのかどうなのかわからん。

夏は高い山を長期間縦走したが、冬〜春は定まらず。

山スキーをする人たちもいれば、おぼんざめのようにサバイバル合宿、対馬を徒歩のみで一周弱(約200キロ)、九州の未舗装道路や林道をマウンテンバイクで走行など、とにかく人力でなにかをやるという理論でやったが、いまの現役はロープウェイでいけるところまで行ったりもする。たしかに麓までは我らの時代もバスでいったが、標高を稼ぐ場合は人力で登っていた。

その区別がいまは難しい。

おぼんざめは自転車をしたとしても、自転車部との違いを出すために、未舗装道路をテントや鍋など載せて走ったが、いまは普通のロード用自転車で舗装道路を自転車部のおそらく3分の1ぐらいしか1日に走らない。

それじゃ、自転車同好会だろうと言うと自転車同好会に失礼なぐらいかもしれない。

何の目的で、どういう意義を感じてワンダーフォーゲル部に入り、活動しているのか、こうるさいだろうが一度は聞いてみたいと思っている。