小学校2-3年にもなると、周りがサンタさんは本当は親なのだと薄々か、はっきりと感じ始める。
小学校4年生のときに、周りはほぼ、サンタさんを信じていなかった。
家で父に「サンタさんって本当はお父さんなんでしょう?」と聞くと「そんなことはない。ではお父さんがサンタさんにお前の欲しいものを頼むために電話するから、電話を聞いてみなさい」と言う。
当時2階に親子電話があったので、父が電話をかけ始め、通話ができたと思った頃に受話器をあげた。
父が英語(きっと)でしゃべっていた。
相手も英語でしゃべっていた。
当然内容はわからなかった。
しかし信じた。
小学校いっぱいぐらいまではそれを根拠に信じ続けた。
そんな芝居をしてくれて父に感謝する。
そして、父と通話したのは誰だったのか。
父はいまでは記憶にないという。
父が30代の頃、1年間イギリスに留学していたので、きっとそのときの友達ではないかと思うのだが、覚えていないのが残念だ。
その人に父とどんな話をしたのか聞いてみたかった。