切ない朝

昨日取引先と会食だった。

特に真面目な話もほとんどなく、バカ話で盛り上がっていた。会食というより、単なる飲み会。5,500円の飲み放題付きのコース10人55,000円。

2時間半のロスを取り戻すべく、夜中過ぎるまで仕事をして力尽きた。

今朝。

マンションの近くで、たくさんの空き缶拾いの人たちとすれ違った。

自転車に空き缶の入った大きな網や袋をくくりつけ、それでもまだ空き缶がないか探している。

空き缶だけを選別して潰して、残りの資源ゴミはきちんと袋に戻し、元の場所に戻している。

あれだけの空き缶を集めても、私たちが2-3時間で遣った5,500円にははるかに届かない金額しか手に入らないのだろう。

雨の日も、風の日も、台風の日も、酷暑の日も、酷寒の日も、集めないと生活できない。

飲み会だって経済を回すのに必要だろう。友達とごはん食べに行くのに罪悪感を持ったことはほとんどない。

だけど、昨日のような義理を果たすためだけの飲み会に参加した後の朝に、空き缶拾いの人たちを見るととても切ない。

こんな世の中であっていいのか。

選挙の後だけに、政治に期待したいところだが、この風景は何年も前から変わることはない。