先日、スーパーから出ると、止んでいたと思った雨が急にまた降り出した。
ふとみると、手押し車を押した腰の曲がったおじいちゃんが傘もささずに同じくスーパーを出て歩き始める。
思わず傘を差しかけ数分相合傘。
「大丈夫」と遠慮されたが、強引に、家の前まで送り届ける。
遠慮しつつも終始にこやかなおじいちゃん。
「骨折してからこんな風になってしもうて…」と言葉は悲しげだが、ニコニコわらっているので、愚痴には聞こえない。
とても愛らしく、守ってあげたくなる風情。
あんな風に年を取ることができるといいのだが。
強引にナンパして相合傘をしながら、そう思った。