久しぶりに虹を見た。
13年前、海外旅行中にホテルの窓から丘陵にかかる二重の虹をみて、夢中で写真を撮っていた。
そのあとで虹が好きな母に電話した。
なぜか泣いた後のような声だった。
帰国してから母が癌にかかっていたことを知らされた。
あのときもしかして、告知後だったのかもしれない。
異変を感じ取った私が、どうした?と聞いても、なんでもないと言って、旅行中の私の気持ちを気遣ってくれた母のことを、虹を見るたびに思い出す。
久しぶりに虹を見た。
13年前、海外旅行中にホテルの窓から丘陵にかかる二重の虹をみて、夢中で写真を撮っていた。
そのあとで虹が好きな母に電話した。
なぜか泣いた後のような声だった。
帰国してから母が癌にかかっていたことを知らされた。
あのときもしかして、告知後だったのかもしれない。
異変を感じ取った私が、どうした?と聞いても、なんでもないと言って、旅行中の私の気持ちを気遣ってくれた母のことを、虹を見るたびに思い出す。
先日、スーパーから出ると、止んでいたと思った雨が急にまた降り出した。
ふとみると、手押し車を押した腰の曲がったおじいちゃんが傘もささずに同じくスーパーを出て歩き始める。
思わず傘を差しかけ数分相合傘。
「大丈夫」と遠慮されたが、強引に、家の前まで送り届ける。
遠慮しつつも終始にこやかなおじいちゃん。
「骨折してからこんな風になってしもうて…」と言葉は悲しげだが、ニコニコわらっているので、愚痴には聞こえない。
とても愛らしく、守ってあげたくなる風情。
あんな風に年を取ることができるといいのだが。
強引にナンパして相合傘をしながら、そう思った。
昨日かすかに蝉の声が聞こえたように思った。
今朝はっきり聞こえる。
夜、今年初の蝉の抜け殻発見。
パンが好きである。
ドイツに住む友達の家で連泊したときに、友達が毎朝近所で買ってきてくれたパンが、どれを食べても美味しかった。
ドイツパンというと、ライ麦を使った酸味のあるパンを思い浮かべるが、そういうのばかりではなかった。
すごく前なのでどんなのかは記憶にないが、どれも美味しかった記憶だけはある。
日本でも美味しいパン屋さんは増えてきたが、なぜかドイツのパンが忘れられない。
なにが違うのか。
ちなみにそのとき毎朝友達が食べさせてくれた、押し麦入りのヨーグルトも美味しかった。
普通の市販のイチゴヨーグルトとかに押し麦が入っていた。
プツプツプリプリした食感がなんともいえず美味しかった。
日本では押し麦入りのヨーグルトは見ない。どこに行けば入手できるのか。
昨日取引先と会食だった。
特に真面目な話もほとんどなく、バカ話で盛り上がっていた。会食というより、単なる飲み会。5,500円の飲み放題付きのコース10人55,000円。
2時間半のロスを取り戻すべく、夜中過ぎるまで仕事をして力尽きた。
今朝。
マンションの近くで、たくさんの空き缶拾いの人たちとすれ違った。
自転車に空き缶の入った大きな網や袋をくくりつけ、それでもまだ空き缶がないか探している。
空き缶だけを選別して潰して、残りの資源ゴミはきちんと袋に戻し、元の場所に戻している。
あれだけの空き缶を集めても、私たちが2-3時間で遣った5,500円にははるかに届かない金額しか手に入らないのだろう。
雨の日も、風の日も、台風の日も、酷暑の日も、酷寒の日も、集めないと生活できない。
飲み会だって経済を回すのに必要だろう。友達とごはん食べに行くのに罪悪感を持ったことはほとんどない。
だけど、昨日のような義理を果たすためだけの飲み会に参加した後の朝に、空き缶拾いの人たちを見るととても切ない。
こんな世の中であっていいのか。
選挙の後だけに、政治に期待したいところだが、この風景は何年も前から変わることはない。