学生時代、山に登っていた。
キャラバンスタンダードという軽登山靴であちこち行った。
キャラバンスタンダードはとても良かった。
まず安価であること。
1980-1990年代に5千円程度だった。
男子班が買わされていた革靴は2万円ほどだったので、大変ありがたかった。
次に軽いこと。
つるっとしたナイロン製で、足首まであって暖かい&軽いホールド感はあるものの、最近のもののようにがっちりと足首をホールドしすぎて、大きな段差を上がるのに足首が曲がらないということがなく、軽い。
靴底はしっかりしていて安定感はあるが、最近の登山靴のように、足全体を綿布団で巻かれたようなきつい感じがない。
ここまででも十分に素晴らしいのだが、さらに靴底が素晴らしい。
最近のように反り返っておらず、フラットなのである。反り返っていると安定感が損なわれる。
またフラットといっても、溝は深く掘り込んであり、一番気に入っていたのは、土踏まずのところにギザギザの金具がついていたこと。
岩の上を踏みながらくだるときに、足を滑らせることがあるが、その金具がしっりと岩をホールドしてくれて、なかなか滑らない。
こんな素晴らしい靴がどうして廃番になってしまったのか。
ぜひとも復刻してほしいものである。