数年に一度会っていた遠方の友達がいる。

その友達から1年前に癌であると聞かされていた。

職場への復帰を目指していると聞いたので、まだステージは低いのだと思っていた。

しかし気になった言葉があり、勇気を振り絞って聞いてみると、2年半前に、余命1年あるかどうかと言われていたらしい。

手術は選択せず、抗がん剤治療で2年半頑張っているとのこと。

親や配偶者、家族として迎えている犬たちより先に死ぬわけにはいかないと、気丈に前向きに振舞っている。

しかし判明した時点で末期だったと。

体調などしんどいときが多いに違いない。

しかしメッセージではいつも前向きで思いやりと優しさに溢れている。

どうしてそんなに強いのか。

それともそうしないと不安で仕方ないのか。

本人の気持ちを慮ることはできないが、昔から強く優しい人だったことに変わりはない。

こういうときにこそ、人としての品格がでてくるのだろう。

しかし癌は恐ろしい。画期的な薬、治療法が早く確立できればいいのだが。

いなくなるにはあまりにも早い。